タヒチ語ではVa'a、ハワイ語でWa'a、マオリ語でWaka、すべて同じ意味です。

本来のその言葉の意味は、『海を渡る精霊が宿る木』というような意味があったそうです。

今でさえ、ヴァア(アウトリガーカヌー)は、タヒチやハワイを中心とするポリネシアの世界では、毎週末の様にレースが開催され、全世界でスポーツ競技として盛んになりつつあります。

しかしヴァアはポリネシアの人々にとっては海洋民族としての誇りであり、プライドであり、文化であり生き方そのものです。

そこには日本に、武道や剣道などがスポーツではなく”道”として”継承”されているように大切なものがあります。


 

ヴァア(アウトリガーカヌー)

木材をつなぎ合わせて船を作る技術が無かった時代、舟は丸太をくり抜いて作っていました。しかし、くり抜いた木の幅だけでは外洋ではすぐに転覆してしまうのでその防止の為、片側もしくは両側に浮き材をつけたのがヴァア(アウトリガーカヌー)という小舟の始まりといわれています。

 

片側だけに浮き材がある事により、波と波の間で舟本体が宙吊りになって破損しないばかりか、うねりをうまく逃がすことで海を渡る事ができました。


また、舟本体(ハル)の幅が狭いのでAma(アウトリガーの意)を海面から浮かせる事によって、うねりにのることができます。


ヴァアは、古代の人達が海を渡り島々を発見し新天地を見つけるためにつくられました。どんなに短い距離であっても、それは常に航海『海を渡る』という行為です。



ヴァア スピリット

 

漕ぎ手全員の意思と力がひとつになった時、ヴァアは人と天地自然と一体になり、海を滑り、うねりに乗ります。


ヴァア は精霊と魂が宿る唯一の乗り物と言われています。

 

遥か数千年前から地球上に存在し、人類が太平洋の島々に拡散するのに使用されていました。


ヴァア造りは、精霊の宿る森にある神聖な木を切ってそれをくり抜き、いのちの源である海に浮かべます。

すべての工程で天地自然の神々への畏敬の念と森羅万象いきとしいけるものへの愛と感謝の祈りが唱えられVa'aは誕生します。


ヴァアで海に出るときには、すべて自然の導きにゆだねます。

 

そこに我(エゴ)は存在しません。


人が”個”から離れた瞬間、漕ぎ手全員の意思と力がひとつになった時、ヴァアは人と天地自然はひとつになり、海を滑り、うねりに乗ります。 


ヴァアは宇宙と地球と私たちをつないでくれる、そして人の心とスピリットを癒してくれる不思議な乗り物です。